手形の基礎知識②『メリット』
異例の速さの梅雨入りと非常事態宣言とで何だか気持ちが重苦しい日々が続きますが、止まない雨はないと信じて我慢の日々ですね。
手形割引の三及がご紹介する知っているようで知らない手形の基礎知識。
前回、紹介しました『手形の仕組み』に続き第2回は『メリット』についてお話したいと思います。
手形のメリット大きく4つあります。
①振出人は、現時点で手元に資金がなくても、商品の仕入れなどを行う事ができます。
計画的な資金繰りは必要ですが、支払期日までに資金を用意すればよいので、新たなビジネスチャンスを不用意に逃がすことなく資金を有効活用できます。
②受取人は第三者との取引に手形を利用することができます。
手形=現金ではないので、手形は受取人にとってメリットがないようにも思えますが、裏書譲渡することで、第三者との取引の際、現金の代わりに支払に使用することができます。
③受取人は満期日を待たずに手形を現金化することが可能です。
現金払いの場合でも支払いサイトが長い場合などがあり、割引料のコストはかかりますが銀行や手形割引業者に手形を持ち込み、手形割引を行うことで売掛債権をよりはやく資金化にすることが可能です。
④不渡り制度による振出人への支払強制力が働きます。
不渡りによる銀行取引停止処分等のペナルティーがありますので、振出人への圧力となり、売掛金の未払や支払遅延などのリスクを抑制できるのもメリットです。
今回はメリットのみを取り上げましたが、もちろん不渡りや手形に関するトラブルが存在するのも事実ですが
正しい知識をもって用いればこれらのメリットがあるのも事実です。
商売をするうえで、資金繰りや売掛金の回収などは経営者を悩ます問題のひとつではないでしょうか?
そんな時、手形を正しく理解し、うまく活用していけば皆様にメリットがあるのではないでしょうか?
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