2021年05月
手形の基礎知識③『手形要件』
本日は手形の基礎知識の3話目として『手形要件』についてお話したいと思います。
ここでは国内の商取引でもっとも一般的に使われています「約束手形」で「確定日払い」の手形についてお話します。他にも為替手形や支払期日の決め方にもいくつか種類がありますのでご注意ください。
手形は、取引を行った会社だけではなく、不特定多数の間を流通することが予定されています。そのため、手形自体の外観から権利の内容が具体的に特定できることが必要です。
そのため手形に記載されるべき必要事項、『手形要件』が次の通り、定められています。
①約束手形の文字
②受取人名
③金額
④支払いを約束する文言
⑤手形の振出日
⑥振出地
⑦振出人の署名・押印
⑧満期日(支払日)
⑨支払い地
一般的には、全国銀行協会が制定した統一手形用紙が利用されているため、①・④・⑨についてはあらかじめ印刷されていますので、手形を発行する場合や受取る場合には①~⑨の『手形要件』がきちんと記載されているかご確認ください。
また、書き方にも細かなルールがあり、書けば内容が有効になる有益的記載事項や書いても効力が認められない無益的記載事項、書くと手形自体が無効となる有害的記載事項がありますので、気になる事や疑問など御座いましたら、どんな些細なことでも構いませんので、三及までお問い合わせください。
もちろん手形割引やでんさい割引など事業資金に係るお問い合わせもお待ちしております。
2021年5月27日投稿
手形の基礎知識②『メリット』
異例の速さの梅雨入りと非常事態宣言とで何だか気持ちが重苦しい日々が続きますが、止まない雨はないと信じて我慢の日々ですね。
手形割引の三及がご紹介する知っているようで知らない手形の基礎知識。
前回、紹介しました『手形の仕組み』に続き第2回は『メリット』についてお話したいと思います。
手形のメリット大きく4つあります。
①振出人は、現時点で手元に資金がなくても、商品の仕入れなどを行う事ができます。
計画的な資金繰りは必要ですが、支払期日までに資金を用意すればよいので、新たなビジネスチャンスを不用意に逃がすことなく資金を有効活用できます。
②受取人は第三者との取引に手形を利用することができます。
手形=現金ではないので、手形は受取人にとってメリットがないようにも思えますが、裏書譲渡することで、第三者との取引の際、現金の代わりに支払に使用することができます。
③受取人は満期日を待たずに手形を現金化することが可能です。
現金払いの場合でも支払いサイトが長い場合などがあり、割引料のコストはかかりますが銀行や手形割引業者に手形を持ち込み、手形割引を行うことで売掛債権をよりはやく資金化にすることが可能です。
④不渡り制度による振出人への支払強制力が働きます。
不渡りによる銀行取引停止処分等のペナルティーがありますので、振出人への圧力となり、売掛金の未払や支払遅延などのリスクを抑制できるのもメリットです。
今回はメリットのみを取り上げましたが、もちろん不渡りや手形に関するトラブルが存在するのも事実ですが
正しい知識をもって用いればこれらのメリットがあるのも事実です。
商売をするうえで、資金繰りや売掛金の回収などは経営者を悩ます問題のひとつではないでしょうか?
そんな時、手形を正しく理解し、うまく活用していけば皆様にメリットがあるのではないでしょうか?
手形割引やでんさい割引など事業資金のことならなんでも三及までお問い合わせください。 手形やでんさいに関するご質問もご遠慮なくお問い合わせください
2021年5月19日投稿
手形の基礎知識①『仕組み』
ペーパーレスが進む現在でも商取引の場で広く用いられている『手形』ですが、実は良く分からない方は多いと思われます。『不渡り』などのイメージから敬遠されるケースも多いようですが、正しい知識をもって用いれば、非常に優秀な決済ツールだと思います。
手形割引のプロである当社が手形の基礎知識を紹介させて頂きます。
第1回として『手形の仕組み』をお話し致します。
まず、手形を発行するためには銀行に当座勘定口座の開設を申込むことが必要です。
申込を受けると、銀行は振り出した手形を決済する能力があるか銀行取引停止処分中ではないかなど基本事項を審査したうえで、口座を開設します。
そして、振出人は物・サービスの代金を手形を利用して支払います。手形には種類や支払期日の決め方に種類がありますが、一般的に多く用いられているのが『約束手形』『確定日払い』です。
文字通り支払い期日に代金の支払いを約束する手形になります。
受取側は銀行に取立て期日に資金化するか、割引きに出し期日前に資金化する方法で決済します。
取り立てられた手形は手形交換所に集められ、交換などを済ませ、それぞれの当座勘定に反映される仕組みとなっております。
次回は『手形のメリット』についてお話したいと思います。 手形やでんさいの事でお困りの際はお気軽に三及までお問い合わせください
2021年5月13日投稿
72周年
弊社は本日、5月6日で設立72周年を迎えるにいたりました
これもひとえに皆様方の温かいご支援 ご愛顧の賜物と深く感謝申し上げます
これからも手形割引・でんさい割引や不動産担保融資などで事業者の皆様のお役に立てるよう精進してまいります
どうぞ今後ともよろしくご愛顧いただきますようお願い申し上げます
2021年5月6日投稿